アートに浸かる根津の銭湯「宮の湯」第1段ギャラリーカフェOPEN 2020.6.2

パズル浅草橋の兄弟店的な、アートを軸とした複合施設 根津の銭湯「宮の湯」が今春リニューアルが完成し、コロナの影響で今月6月2日に第1段のギャラリーカフェがOPENしましたのでご紹介です。

私は、不動産活用の企画開発が本業なので、元銭湯のアート複合施設としての活用にとても興味がありました。

宮の湯への思い。’52開業、’08廃業、’20再生

アートに浸かる根津の銭湯「宮の湯」

宮の湯のオーナーは、パズル浅草橋と同じく鈴和地所株式会社 鈴木社長です。

昨年2019年7月に、宮の湯の改修および再生プロジェクトのプレスリリースの中で鈴木社長がコメントを出されておりました。

鈴和として銭湯「宮の湯」の、「今まで」と「これから」への思いが、綴られていましたので下記に引用させて頂きます。

2019年7月プレスリリース時の鈴木オーナーのコメント
建設中の銭湯(昭和20年代)

昭和27年に開業して以来、皆様にご愛顧いただいてきた宮の湯ですが、施工から数十年の時を経て設備は老朽化に耐えられなくなり、また時代の移り変わりとともに銭湯をご利用になるお客様も減り、多くの銭湯と同じように宮の湯は廃業せざるをえなくなりました。廃業後、銭湯として再開してほしいというお声を沢山の方から頂きました。従叔父の鈴木良一・直栄夫婦が営んできた宮の湯を愛してくださる方々のお声を聞き、嬉しい気持ちを感じながら、長いあいだ悩みました。銭湯として再開できるならそうしたいと思い、あらゆる手を尽くして再生の道を探ってきました。いつでも使えるよう掃除も欠かさずに行ってきました。


しかし、設備改修には非常に大掛かりな工事が必要となります。また、仮に改修できたとしても銭湯の経営が厳しいのはわかっています。私たち鈴和は昭和20年代から数多くの銭湯の建設を請け負ってまいりました。宮の湯に一日の疲れを癒しにこられる方々の姿を見続けてきました。銭湯に対する思いは誰にも負けないつもりです。宮の湯をご愛顧くださってきた方々の気持ちも痛いほど感じてきました。だからこそ、この場所をこれからも多くの方に愛していただける場所にしていかなければならないという強い思いを持っています。


残念ながら宮の湯を銭湯として再生するのは難しいのが現状です。しかし、この場所で沢山の方に喜んでいただけることを続けていきたいという思いは変わりません。宮の湯の建設が始まった昭和26年当時の日本は現在のように豊かではなく、苦しい時代でした。そこから努力を重ねて豊かな社会を築き上げてきた先人たちに、根津の土地を守り続けてきた地域の方々に、私たちも負けないよう努力を続けてまいります。昭和から平成、そして令和にいたる長い年月を見つめ続けてきた宮の湯の建物を残し、新しい世代の人たちが活躍できる場にしていきたいと思っています。


人と人が繋がる場であり続けてきた宮の湯は、時代とともに形は変わっても、地域の皆様とともに人の思いを大切にする場所であり続けます。日本の大切な文化である銭湯を、末永く人に喜んでいただける場所として生まれ変わらせることにチャレンジしてまいります。68年間、誠にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

引用元

根津の銭湯「宮の湯」が、アートを軸とした複合施設にリニューアル 2020年オープン予定 | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス

https://spice.eplus.jp/articles/246226

店名は、芸術銭湯+café 宮の湯

芸術銭湯+café 宮の湯

ギャラリーカフェの運営は、宮の湯プロジェクトの企画担当で、”文化とエンターテインメントで美しい時間を贈る”事業を展開されている、株式会社シルク 代表の永野さん。

入場料は、1,300円 ※ワンドリンク付き

銭湯を楽しむ。

洗い場 芸術銭湯+café 宮の湯
火焚き場から洗い場

昔懐かしい、洗い場や脱衣場に、普段お目にかかれない火焚き場など

古くて新しい銭湯を楽しめます。

アートを楽しむ。

洗い場 芸術銭湯+café 宮の湯

銭湯内のすべてがアートのようです。
永野さんの目に叶った、気鋭の芸術家の作品を銭湯内各所に展示されていました。
作品は月替りなので、毎月新しいアートが楽しめます。

脱衣場 芸術銭湯+café 宮の湯
脱衣場

カフェを楽しむ。

芸術銭湯+café 宮の湯
脱衣場から洗い場

ワンドリンク付き。コーヒー、紅茶、ワインから選べます。
銭湯内、全てがカフェスペースです。
「今日の珈琲」は、希少な豆を使っているとかでとても美味しかったです。
特別なコーヒーが楽しめます。

谷根千を楽しむ。

銭湯の外は根津の町並み。
すぐに谷根千の下町散策を楽しめます。

アートに浸かる根津の銭湯「宮の湯」

会話を楽しむ。

また、週末は出展中の芸術家が在廊。
アーティストとの出会いが楽しめます。

宮の湯に、伺うのはこれで3度目です。
永野さんには企画当初から、パズル浅草橋のカフェを利用して頂いていましたが、あまり長くは話したことはありませんでしたが、毎回話が尽きません。

宮の湯に行かれたら、ぜひ会話も楽しんで下さい。

芸術銭湯+café 宮の湯 概要

  • 営業時間
    • 平日  15:00 – 20:00 / L.O. 19:00
    • 土日祝 12:00 – 18:00 / L.O. 17:00
  • 定休日:毎週 月曜・火曜
    • ※営業時間・定休日は変更になる場合があります。
  • URL:https://cirq-cirq-cirq.com/plus-cafe-miyanoyu/
  • 住所:東京都文京区根津2-19-8 SENTO – 1C
  • アクセス
    • 千代田線 根津駅1番出口より徒歩1分
    • 上野・鶯谷・日暮里駅より徒歩20分